久々の更新です。

まず、ブログという性質上、正確性には欠けるということはいっておかなければなりません。

書店では多くの地政学関連の書籍を見かけることが多いですね。


日本で地政学的な考え方を適用するとどのような政策がとられるかを示したいと思います。


地政学は
1:パワーの重視とオフェンシブリアリズムに親和性があります。
2:当然のことながら地理を重視します。
3:1と2の統合により政策が決定されます。

以上の3つの前提にたつとします。

政策は
1:日本はパワーを最大化することを試みる(影響力の重視)。
2:地理の特性を考慮した軍事力の重視。詳細は以下2にて
3:政治的影響力と軍事力の重視政策をとる。
という形になります。

⇒これらの政策により中国から自国を守ることを目的とします。抑止と封じ込め(ソ連とは違うことも考慮しつつ)を目指します。


1~3について詳しく見ていくことにします。

1について
日本はパワーの最大化を試みます。軍事以外には政治ー経済ーソフトパワーの3側面が考えられます。


【政治】
日米印豪だけではなく、東アジア諸国や多国間での兵器の共同開発があげられるように、多くの国とも関係強化があげられます。

リムランドとハートランドの考え方を適用すれば、こうなるでしょう。

【経済】
多国間、もしくは、日本または米国と東アジア諸国の2国間関係でEPA/FTAにより、中国ではなく日米の枠組みに入る方がその国や地域にとって効果的と思えるようにします。その結果、日米は多くの国々を自陣営に組み込みます。

【ソフトパワー】
日本が一定のメッセージある国に送り、その国の国民の世論および政府を味方にするということを試みます。人的交流にも有用な手段であり、エリートの交流がとりわけ重要です。日本側につく国々との人材交流を進める必要があります。


2について
日本は軍事力を重視します。それには、日本版A2/AD・策源地攻撃能力が考えられます。(核については別とします。)

地理的観点からいえば・・・

・A2/AD戦略では、対地・艦ミサイルが重要です。特に射程を伸ばすことが求められます。策源地攻撃能力においては、A2/AD戦略と同様に空対地、地対地、艦対地ミサイルの配備を必要とします。


・チョークポイントの支配のためには、護衛艦がさらに必要となります。また、対潜戦に有効なヘリ搭載型護衛艦及び対潜ヘリ、潜水艦を重視することになります。

・空母は不要です。航空機は航続距離が長いので、基地(飛行場)の整備の方が効果的です。


陸上自衛隊は一定程度縮小し、水陸機動団の拡充にあてることになるでしょう。

その結果、質・量で陸自減、海空自増となります。


3について
1と2の統合により、政治的影響力と軍事的能力の増大を目指します。政治と軍事を車の両輪としますが、これには抑止と封じ込めの2つを目的とします。政治的、軍事的な抑止とそれらに加え、経済的手段、国際世論も含めた封じ込めです。

ただし、戦争を避けることが目的ですので、再保証は必要です。

それは中国に台湾の独立を支持しないということだけでしょう。南シナ海に影響力をもたれると、対潜戦で著しく不利です。九段線に基づく主張を認めてはいけません。また、環境や投資、人道的分野等での協力は必要でしょう。

 つまり、
1再保証の範囲を台湾独立不支持までとし、南シナ海覇権は認めないということ
2封じ込めでは政治・軍事だけではなく、経済・ソフトパワー(国際世論、価値観、規範、政策、技術等)の手段も使う必要があることが効果的です。

再保証面で、譲歩させられないためには軍事力が必要です。一方で、セキュリティ・ディレンマを激化させたり、デスピレイト(やけっぱち)にさせ先制攻撃に持ち込まないためにも適切な、過度に相手を刺激しない抑止力がどの程度のものであるかを実施する必要があります。


その際には国際環境認識から始めなければならず、法律的な議論は2の次であり、適切な認識に基づき、適切な対処ができるように法律を変える必要があります。